4人家族ならどれくらいの家の広さがあればいい?

4人家族で家を購入することになった場合、間取りや広さはどれくらいが最適なのか、悩んでいる方はいるのではないでしょうか。いざ住んでみてから「思っているよりも狭かった」「もっと部屋数があればよかった」などと後悔はしたくないものです。 今回は4人家族が家を購入する際に知っておくべき、理想的な家の広さについて解説していきます。


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4人家族が住むのに理想的な家の広さって?

国土交通省によって調査された「住生活基本計画における居住面積水準」によると、4人家族が「豊かな生活を送ること」を前提にした場合、郊外の戸建てであれば125平米(3~5歳児がひとりいれば112.5平米)が理想的な広さとなるようです。

このうち、家族団欒を過ごすリビングのスペースは10~14畳ほどあれば充分だといえるでしょう。あとは子ども部屋や夫婦の寝室を確保するために必要な部屋数と、そのほか水回りや収納スペースの間取りを確保しなければなりません。

4人家族が居心地よく住める家を探すにあたっては、上記のことも踏まえつつ、それぞれのライフスタイルに合わせて優先順位を決めていくと良いでしょう。

出典:「住生活基本計画における居住面積水準」(国土交通省)

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どの間取りでも工夫すれば4人家族で快適に住める!

4人家族で暮らすなら、部屋数はいくつ欲しいですか?ふたりの子ども部屋をそれぞれ確保し、さらに夫婦の寝室も…などと考えると、最低でも3LDKはないと厳しそうな印象です。

しかし、子どもがまだ小さければ個室は不要ですし、大人になれば家を出ていく可能性もあります。家族に適した部屋数は、ライフステージ応じて変わってくるものなのです。

ここでは2LDK~4LDKまでの家における、4人家族の生活をシミュレーションしてみましょう。また、番外編として1LDKでの4人家族の暮らし方についてもご紹介します。

2LDK

2LDKの家であれば、子ども部屋を確保しつつ、夫婦の部屋を作ることもできます。子どもがふたりとも小学生くらいであれば、まだ共有の子ども部屋でも不満は出にくいはずです。

子どもが親と一緒に寝ることを望む場合は、ひと部屋を家族の寝室に、もうひと部屋を家族がそれぞれ使う物を置く共有スペースにするのも選択肢のひとつです。子どもたちの学用品や、家族で使うPCの置き場などにしても良いでしょう。

3LDK

子どもが中学生以上になると個室を欲しがるケースが出てくるほか、異性きょうだいであればもっと早くに子どもから個室を希望する声があがってくるでしょう。

3つの居室がある3LDKなら、ふたりの子どもに対して子ども部屋をそれぞれ確保できるようになります。想定より早く子ども部屋が必要になった場合でも、3LDKであれば各々の子ども部屋に加え、残りひと部屋を夫婦の寝室をすることが可能です。

プライベートの時間はそれぞれの空間で過ごしつつ、リビングでは家族団欒の時間を過ごすというメリハリの効いた生活が送れるでしょう。

4LDK

3LDKよりさらに居室が増え、4LDKになれば、かなりゆとりのある生活が叶います。子ども部屋は3LDKのときと同様にふた部屋確保しつつ、さらに夫婦の寝室、加えてゲストルームを用意しておけば、来客にも対応できて安心です。

近頃は在宅ワーカーとして働く方も増えてきています。部屋数にゆとりがあれば、ひと部屋を仕事部屋として活用するのもおすすめです。

そのほか、ウォークインクローゼットとして利用するという選択肢もあります。家族全員分の衣類や季節家電、利用頻度が低いアイテムなどを収納しておくと、家族それぞれの個室やリビングから物を減らせることになり、空間をより広く利用できるようになります。

各々のプライベートを守りながら、共有部にもゆとりを持たせたいなら、4LDK以上の間取りがあれば充分に確保できるでしょう。

1LDK【番外編】

夫婦ふたりだけの生活であれば、充分暮らせる1LDK。夫婦の新婚当初から住んでいる家にそのまま子どもが増え、4人家族になったという家庭は少なくないかもしれません。

LDKと居室がひとつというこの間取りでも、4人家族の生活は可能です。ただし、まだ子どもが小さく個室が必要ない、という前提条件が加わります。子どもが小さい場合、目が行き届きやすいという点からもむしろ1LDKが快適に感じやすくなります。

将来のマイホーム建築に向け、いまは狭い家で節約生活を…という目標があれば、難なく生活できそうです。

また、部屋数が少なくても、収納スペースが多ければカバーできることがあります。生活空間を物で圧迫しないよう工夫すれば、4人でも快適に住むことができるでしょう。

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4人家族にとって住みやすい家を決める際のポイント

4人家族の場合の間取りの活かし方について解説していきました。ご家庭によっては、コンパクトに住める家が良いという意見もあれば、プライベートを確保できる部屋をいくつか設けたいという意見もあるでしょう。

最後に、自分たちにとって住みやすい家を決めるときに、考えるべきポイントをまとめました。

将来のライフスタイルを考慮する

前述したとおり、4人家族でふたりの子どもにそれぞれ子ども部屋を与えるなら、3LDK以上は必要です。しかし、子どもが大きくなって自立し、家を出ていったとき、その部屋は空室になってしまいます。

3LDKでは、リビングに夫婦の寝室、ひと部屋をゲストルームにしたとしても、ひと部屋余ることになります。4LDKならふた部屋がもぬけの殻になることも考えられるのです。

部屋が余ったとしても、定期的に掃除はしなければなりません。誰も使っていない部屋を掃除するというのは、人によっては少し無駄に感じてしまうかもしれません。

このように広すぎる家は将来的に持て余す可能性もあることを、認識しておきましょう。

どんな暮らしを送りたいか考えておく

家族でどんな暮らしを送りたいかも、家を決める前に考えておくべきです。たとえば広い空間で家族とのびのび暮らしたいなら、部屋数は少なく、ひと部屋あたりを広くするという選択もできるのではないでしょうか。

仮に2LDKでも、広い部屋に間仕切りを置いて空間をふたつに分け、子どもたちの部屋とすることもできるはずです。こうしておくと、子どもが自立したあとは間仕切りをどかすだけで大きなひと部屋として使えるので、活用の幅がぐっと広がります。

家族の存在を常に感じながら暮らしたいなら、リビングを広く、それぞれが個室にこもる時間がなるべく少なくなるように部屋割を検討するのも手段のひとつです。

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まとめ

家族が増えたり、子どもが成長したりと、家族の形はどんどん変わってくるものです。いま住んでいる家が手狭に感じたら、マイホームを検討するタイミングかもしれません。

家族の人数やライフステージに合っていない家は、生活に苦痛を与えてしまうことも。家族みんなが笑って、幸せに過ごすためにはなにが必要か、いま一度考えてみてはいかがでしょうか。

住み替えを具体的に考え始めたら、まずは住まいのプロにご相談ください。専門家の意見も取り入れつつ、理想の住まいの形を具体化していきましょう。