庭は楽しい!でも外からの視線が・・・
手狭なアパート暮らしから、のびのびとした開放感を求めて一戸建てを検討するご家族にとって、『庭』は是非ともほしい空間。ですが『庭』は外の空間なので、道行く人やご近所さんから見えてしまう可能性があります。特に住宅街の場合、お隣さんとの距離が近く、プライバシーを確保するのが大変。
『庭』を考えるときは、プライバシーの確保にも目を向けて考えましょう。
そこでオススメなのが、『中庭』スタイル。
壁や塀、建物などで庭を囲むことで、外からの視線を回避することができます。通風・採光・プライバシー・セキュリティ・動線など、住まいにさまざまなメリットをもたらし、一戸建てならではの開放感をたっぷり味わえます。
ビニールプールでの水遊び、BBQ、花火、グランピング、オープンカフェ、ガーデニングなど使い方は自由自在!
外の空間を思う存分楽しめます。
またペットの遊び場、お手入れの場所としても重宝します。
ちなみに中庭は英語では “court”ということから、中庭のある家を「コートハウス」と呼ぶこともあります。なんだかお洒落でかっこいいですね。
ただしコートハウスは和製英語。かつて宿泊施設や公共施設の「中庭」は主に集会場所として使われていたことから、英語の”court” は「法廷」という意味でも使われるようになりました。英語表記での「コートハウス」(Courthouse)は「裁判所」を意味します。「コートハウスに住んでます」は一見かっこいいですが、英語圏の方が聞くと、「私は裁判所に住んでいます」と伝わり、何か事情のある人だと思われてしまう可能性があるので、気をつけましょう。
コの字、ロの字、L字、間取りの工夫で中庭を囲む住まい
中庭には主に3タイプの間取りがあります。
◎コの字型の中庭
庭をコの字型の間取りで囲むように設計するのがコの字型住宅。
庭が完全に建物で囲まれているわけではないので、広々としたイメージの庭づくりができます。
◎口の字型の中庭
ロの字型住宅は、中心に中庭を設置して間取りで囲みます。
庭が建物に完全に囲まれているため、プライベートをしっかり守ることができます。
◎L字型の中庭
L字型の中庭は建物がLのかたちをしていています。
中庭をより広々と確保することができるため、全体に開放感が漂います。
コの字型とL字型は外と面する部分はルーバーやフェンスを設置することで、外からの視線をカットできます。
ロの字型は中庭を完全に建物で囲むため、建築費用がややあがります。しかし、上部から光を取り込めるので、どんな土地でも採光や通風を得ることができる間取りです。道路側からの採光が見込めない土地をリーズナブルに手に入れれば、その分建物に費用をかけることができます。
また二世帯や三世帯の住まいなど、家族間のプライバシーを大切にしたい場合は、中庭を設けることで、程よい距離感を保つことができます。住まいにも人間関係にも、風通しって必要ですよね。中庭は住まいに窓を多く確保することができるので、常に新鮮な風を取り込むことができます。
家の取得をきっかけに同居を考えているご家族は、一度検討してみてはいかがでしょう。
中庭の上と下。そこも大きなこだわりポイントに
中庭は外の空間ですが、住まいに密着しているので室内の延長のように使えるのが魅力です。そこで、どんな中庭を取り入れるか決まったら、室内と同じように足下と上部にも目を向けてみましょう。
【足下】
ウッドデッキ、タイル、芝生など、中庭の足下をどのようにするかで、使い勝手も大きく変わります。
・ウッドデッキ
カフェのようにお洒落な雰囲気で、裸足や靴下のまま出られる気軽さがあります。春や秋は、大きなクッションを置いて、お昼寝も気持ちよさそうです。
・タイル、コンクリート
耐久性が高く、水はけが良いのでお手入れが簡単。お子様のビニールプールやBBQ、花火の後片付けも素早くできます。
・芝生、人工芝
青々とした芝は、見た目にも心を癒やしてくれます。水やりが大変と思われる場合は、肌触りは劣りますが人工芝でも、結構癒されます。
【上部】
日差しがそのまま降り注ぐのも気持ちいいですが、屋根や庇を付けることで、雨の日や日差しの強い日にも、快適に過ごせます。
・屋根
全体を透明の屋根で覆えばサンルームのような空間に。部分的に屋根を設置して、通風を促すこともできます。
・庇
屋根ほど大がかりでなくても、一部に庇を付けることで、夏の強い日差しが室内に入ることをさけることができます
・オーニング、シェード
後付けでも設置可能なので、しばらく生活してみて必要に応じて取り付けが可能です。また手動や電動で開け閉めできるタイプなら、夏の間だけなど必要に応じて手軽に使い分けができます。
いろいろ考えていくと、独立性の高い中庭はなんだかリゾート地の住まいのように優雅な空間ですね。お風呂上がりにビールを一杯楽しむ場としても活躍しそうです。
でも南国のリゾート地をイメージして自由を謳歌すると、裸族になって風邪をひきそうなので、日本は四季のある国なんだとしっかり自覚して過ごしましょう。
まとめ
建売住宅では、中庭のある住まいはあまり多くありません。中庭にこだわるのであれば、自由な間取りが選べる注文住宅が早道です。また駐車場の上や屋上に庭を設けるなど、アイデア次第でさまざまな『庭』を手に入れることができます。
ファミリーに人気の住宅地が多く集まる福岡南部エリアの不動産情報に強いハウスマーケットでは、バラエティあふれる中庭のある住まいを提案。完全注文住宅からセミオーダーメイド、またリフォームなども対応していますので、お気軽にご相談ください。