筑紫野市ってどんなところ?
まずは筑紫野市がどのような街なのか見てみましょう。
筑紫野市の特徴
筑紫野市は福岡市の南東部に位置します。人口は約10万4千人(2020年6月時点)です。元々は二日市町、山口村、筑紫村、御笠村、山家村という5つの自治体が合併して発足しました。
二日市を中心とする北部は福岡市に最も近く、隣接する太宰府市と街並みが続いているエリアです。昔ながらの建物や景観からは歴史を感じられます。西側には二日市温泉があり、博多の奥座敷として古くから親しまれてきました。
中央部はかつて工業地帯として栄えていましたが、2019年に市役所が移転したのをはじめ、近年は大型商業施設や病院などが相次いで進出しています。新たな住宅地の開発も盛んです。
南部は隣接する小郡市とともに、1970年代からニュータウンが形成されてきました。鉄道だけでなく道路の整備も進んでおり、車を保有する人にとっては特に利便性の高いエリアです。
一方で、旧山口村にあたる街の西部には脊振山、同じく旧御笠村と旧山家村にあたる街の東部には三郡山を中心とした山々が広がっており、緑豊かな風景が堪能できます。市街地と自然が共存している街、それが筑紫野市の魅力といえるでしょう。
人口増加でますます注目を集めている
筑紫野市は福岡市のベッドタウンとして発展し、1970年は4万人足らずだった人口が、現在では10万人を超えるまでになりました。引き続き街の南部から中央部に向けてニュータウンの開発が進んでおり、今後も人口の増加が見込まれそうです。
人口の増加にともない、大型の商業施設も相次いで進出しており、わざわざ福岡市まで行かなくても筑紫野市だけで買い物を済ませられます。さらに車を持つ人が便利なように、バイパスの整備も進められているので、ますます利便性の向上が期待できるでしょう。
自然と文化的な街並みが共存
先述のとおり、筑紫野市は両側に脊振山系と三郡山系があり、公園やキャンプ場、ゴルフ場が豊富です。特に脊振山系側にある「天拝山」は、二日市温泉から徒歩10分の近さで、標高も250m程度と、気軽に遠足やハイキングができる山として親しまれています。
ほかにも街の西部にある山口地区には、「天拝湖」という人造湖があり、周囲の遊歩道はウォーキングやジョギングのコースとして人気です。隣接する筑紫野市総合公園には、子ども向けの遊具が充実しています。
筑紫野市は長い歴史のある街です。古くから現在の福岡市と筑後地方、有明海沿岸を結ぶ交通の要所として栄え、奈良時代には早くも現在の太宰府市とともに都市として整備されました。同じころ、二日市温泉も歌に詠まれています。こうした歴史の名残は、数多くの遺跡や史跡、文化財から感じられるでしょう。
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筑紫野市の交通アクセス・利便性
筑紫野市の交通アクセスは以下の通りになっています。
■鉄道
筑紫野市には、市街地を南北に縦断するように2本の鉄道が走っています。ひとつはJR九州の鹿児島本線、もうひとつは西鉄(西日本鉄道)の天神大牟田線です。JR鹿児島本線は「二日市駅」から「博多駅」まで約15分、西鉄では「西鉄二日市駅」から「西鉄福岡(天神)駅」まで約20分で都市部にアクセスできます。通勤はもちろん、沿線や福岡市内にある大学へ通うのも難しくありません。
さらに、JRは「原田(はるだ)駅」から筑豊本線に乗り換えできるようになっており、北九州方面へ行きたいときに便利です。西鉄は「西鉄二日市駅」から太宰府線に乗り換えて、太宰府天満宮の近くまで行けます。
駅からはバスが運行されており、住宅地は概ね網羅されていますから、鉄道から離れたところに住んでいても心配はありません。西鉄バスが中心ですが、それ以外の地域も筑紫野市によるコミュニティバスでカバーされています。
■都市高速
近年は車を持つ家庭が増えており、一家に2台保有するのも珍しくありません。筑紫野市には、九州自動車道が南北に走っているので、市内唯一の筑紫野ICから福岡市はもちろん、九州の主要都市へアクセスできます。
かつては古い街並みが影響して、人口の増加に道路の拡張が追いつかない状況でした。その後、自動車専用道やバイパスが整備され、特に南部のニュータウンを中心に、車での利便性が高まっています。通勤だけでなくプライベートでも車があると、行動範囲が広がるでしょう。
筑紫野市の子育て・教育環境
家族で暮らすとなれば、気になるのは子育てや教育の環境です。筑紫野市では、どのような支援を行っているのでしょうか。
行政から手厚い子育て支援が受けられる
筑紫野市では子どもを対象に「子ども医療証」を発行しており、15歳に達する年の3月31日まで、医療費を助成しています。助成の範囲は通院が12歳まで、入院が15歳までです。同じく児童手当も、15歳まで支給しています。
市内には保育園が14、幼稚園が8か所あり、これらや認定こども園は無償での利用が可能です(2020年6月現在)。それ以外の保育施設や保育事業でも、一定額が助成されます。さらに未就学児であれば、有料で一時的に預かるシステムも設けられているので、急用だけでなくリフレッシュしたいときも利用できそうです。
子育てしやすい環境も整えられています。例えば二日市には「つくしの子」という施設があり、未就学児とその保護者が自由に利用できる、つどいの広場です。備え付けの玩具で遊べるだけでなく、絵本の読み聞かせなどのイベントも開催されています。
街の中には随所に「赤ちゃんの駅」が設けられており、無料で授乳やオムツ替えに使えるので便利です。
子育てにおいては多くの不安や悩みがつきものですが、筑紫野市では親が抱え込まないよう、気軽に相談できるようになっています。
市役所には「筑紫野市子育て世代包括支援センター」があり、妊娠から出産、子育てに至るまでワンストップで相談できる窓口です。保健師や助産師、保育士によるコーディーネーターが関係機関と連携して、相談に応じています。
ほかにも、地域の公民館で「子育てサロン」を開催したり、サークル活動を行ったりするなど、子育て世帯同士の交流も盛んです。
また「ファミリー・サポート・センターちくしの」では、育児の支援を受けたい市民と行いたい市民が会員になり、子どもを預かるなどの支援活動を展開しています。
待機児童問題に対して積極的な対策を実施
保育所や学童保育施設に入所できないという「待機児童問題」は、都市部を中心に重要な課題です。筑紫野市でも積極的に取り組みを行っており、学童保育では100%の受け入れを実現しています。
これは、すべての小学校に「放課後児童クラブ」を設けているほか、人数に応じてスペースを増やすなど、委託業者との連携が図られているのが功を奏しています。
今後は保育所の待機児童を解消すべく、保育士不足を解消したり、受け入れ人数に弾力性を持たせたりする予定です。
まとめ
筑紫野市は、ニュータウンの開発で一戸建てが多く、利便性にも優れています。さらに自然が豊かで子育ての支援も充実しているので、家族での住みやすさは抜群です。博多や天神への通いやすさだけでなく、普段の生活を大切にしたいときも候補になるでしょう。