奈良時代から！万葉集にも登場する二日市温泉
JRと西鉄の2つの鉄道網が通る二日市エリアは、交通の利便性とともに、「温泉地」としても魅力的な街です。
日本に現存する最古の和歌集『万葉集』には、大宰師（長官）大伴旅人が亡き妻を慕って詠んだ歌に「「次田温泉（すいたのゆ）」とあり、これが現在の二日市温泉とのこと。
新元号「令和（れいわ）」の由来としても話題の大伴旅人が活躍した奈良時代から人々に親しまれ、江戸時代には黒田藩ご用達の温泉地だったそうです。
日本各地の温泉には「開湯伝説」という温泉が発見された由来に関する言い伝え･伝説があり、これは現代で言う温泉の「PR広告」みたいなもの。つまり「この温泉いいよ！」を、創作物語にのせて宣伝したものです。
・夢で見た神様のお告げをもとに見つけた温泉
・動物が傷を癒やしていた温泉
・弘法大師(空海)などの高僧が見つけたとされる温泉
など各地に様々な開湯伝説があります。
二日市温泉の「開湯伝説」には、藤原鎌足の子孫の藤原登羅麻呂が、天拝山の登山口にある「武蔵寺」の薬師如来に娘の病気治癒を祈願した際、夢の中でお告げを受け温泉を発見したとする「瑠璃子姫伝説」があります。
伝説とわかっていても「体によさそう～」となんとなく興味が出てきますね。
実際に二日市温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、ラドンを多く含み神経痛、筋肉痛、関節痛、や疲労回復、美肌など様々な効能があるそうです。
痛みや疲れをとって美肌になる！是非とも身近にほしい温泉地ですね。
気軽に利用できる立ち寄り湯
二日市温泉には温泉旅館や温泉付ホテルのほか、地元の人が通う「立ち寄り湯」もあります。江戸時代には筑前藩主黒田氏専用として使われていた「御前湯」も、立ち寄り湯として利用できます。二日市温泉の立ち寄り湯の利用料金はリーズナブルで、気軽に利用できます。休憩室や、家族でゆっくり過ごせる個室もあるので、休日のお出かけによさそうです。
ただし、冬の立ち寄り湯の後はしっかり体や髪の水分を拭いて湯冷めしないよう十分注意しましょう。
ちなみに長野県の地獄谷野猿公苑では、野生のニホンザルが雪景色の中で温泉に入る姿が有名ですが、サルは湯冷めしないそうです。体を覆う細かな毛の中に空気の層と油分を含んでいるため、温泉から出てもブルブルッと体を震わせて水分を落とし自然に乾くのを待つだけ。人間と比べ汗もかきにくいので、汗によって熱が奪われないことも湯冷めしない理由のひとつとのこと。
タオルもドライヤーも必要ないのはうらやましい話です。
人間はそうはいかないので、風邪をひかないように冬は湯冷め対策をしっかり行いましょう。
お自宅の庭に温泉が出る？ココほれワンワン！
福岡でも地域によっては温泉付の住宅があります。効果抜群の温泉に毎日入れるなんてうらやましい話です。ただしあまり数は多くなく、価格も高めです。
ならば温泉地のそばの土地を買って掘れば温泉が出るかも！
と考えたくもなりますが、温泉は1000ｍは掘らないといけないとか。筋トレが趣味のパパでも人力だけではムリなようです。
また日本では、「温泉法」という法律があり、温泉を掘るとき、汲み上げるとき、そして利用するとき、さらにメンテナンスに至るまで様々な手続きが必要です。温泉採取で発生する可燃性ガスにより、火災や爆発の危険もあるとか･･･
リーズナブルな立ち寄り湯を利用する方が無難ですね。
でも掘っているうちに石油が出れば、億万長者！！！！
いやいや・・・・ないでしょう・・・
どうしても「掘る」欲求が高まった方は、
「井戸」を検討してはどうでしょう。
1000ｍは掘らないといけない温泉と違って4～5ｍでも水が出ることもあるようです。
また、自宅の庭に井戸があることで、水道料金を節約できたり、防災時に役立つこともあります。ただし温泉には温泉法があるように井戸は「水道法」があります。井戸が地盤沈下などの原因にならないとも限りません。自分の土地だからといって、どこまでも掘りすすんでいいという分けではないようなので、プロに相談してみましょう。
「地面を掘ったら、反対側のブラジルに行けるよ」とお子様に話しているなら、早めに正しい知識を伝えましょうね。
まとめ
家選びでは、周りの住環境もとっても重要です。家族でのんびり過ごせる温泉地が身近にあるのは嬉しいポイントですね。
福岡南部の不動産情報に詳しいハウスマーケットでは、お客様に専属のエージェントがつきますので、地域情報を含めライフスタイルにぴったりの住まいをご提案致します。温泉を掘るのはエージェントでもムリですが、家選びから井戸、ガーデニングなど家に関係することなら幅広く対応！お気軽にご相談ください。