【家の管理】管理次第で家の価値は変わる? いつか売るとき、譲るときのために

一戸建ての価値は、住む人の管理次第で大きく変わります。浴室やトイレなどのメンテナンスから外壁や屋根の修理など、いつどのタイミングでするべき?費用はどれくらい必要?プロのアドバイスを活用して、長期的な計画を立てましょう。


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いい家と丁寧な管理、計画的な修繕はセットで

家の管理、メンテナンス
定期的なメンテナンスで、家は長持ちさせることができます!

家の寿命は30年?50年?

ちなみに世界最古の木造建築物とされているのは

「世界遺産」にも登録されている法隆寺金堂および五重塔。なんと築1400年以上です!!!

聖徳太子が活躍した600年代に建立されたという建物を

今でも見ることができのです。

1400年以上維持できるなんて「木」ってすごい!単純にそう感じちゃいますが

そこは、もう少し踏み込んで

この法隆寺金堂および五重塔は、ず~っと昔から人々がとても大切に維持・管理してきたからこそ、その姿を残していると言えます。

 

家も同じ

「いい家と丁寧な管理、計画的な修繕」はセットで考えましょう。

 

例えば分譲マンションの場合、毎月管理費と修繕積立金が発生します。

【管理費】

廊下やエントランスなど共用部分の清掃などに日々かかる費用

【修繕積立金】

建物の壁や屋上、エントランスなど共用部分の「大規模修繕」などに必要な資金を積み立てておくお金

集合住宅は、みんなで建物を維持管理にするという前提があります。

 

いずれも一戸建ての場合は、設定がありません。

家や庭の掃除は家族で行うので、管理は日々の心がけで節約できますが

修繕積立金はちょっと工夫が必要です。家の10年後、20年後どんな状態にあるのかは素人ではなかなか判断が付かないためです。

 

例えば屋根塗装は1回50万円ほど、外壁塗装1回100万円ほど、配管の交換で20万円ほどなどと考えると、大体の目安としては10年ごとに100〜200万円は見ておいた方がいいということになります。

月で換算すると約1~2万円。毎月積み立てるのが理想です。

毎月の家計簿に加えるとして、あっパパのお小遣いから引いちゃいますか・・・

そこはパパも頑張って、家や庭の掃除を積極的にやることで家の管理費を浮かせた分、お小遣いアップを狙いましょう!

 

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住まいの健康診断、住宅診断(ホームインスペクション)の活用

住宅診断
見えない部分こそ重要。プロによる住宅診断を是非活用しましょう!

体の健康維持には、定期的な健康診が大切!というのはすんなり理解できますよね。健康診断の前だけお菓子やお酒を控えたり・・・なんてこともついやりがちですが。

車も車検を受けていない車は公道を走ることができません。

では、住宅の場合は?

先ほどの「法隆寺」も2015年に22年ぶりに拝観料を1.5倍に値上げしました。主な参拝客だった修学旅行生が減少し、寺の文化財などの維持費用がかかることが理由とのことです。

世界遺産に登録され、国の管理もしっかり行き届いているように見える法隆寺でさえ、時代の流れで維持費用が足りなくなるのです。

家の維持管理には長期的な計画を立て、定期的に見直しましょう。

そこで活用したいのが

住宅診断(ホームインスペクション)

国土交通省の所定の講習を受けた専門家(ホームインスペクター:住宅診断士)が行う住宅診断のこと。建物を目視などで確認して欠陥の有無だけでなく、補修や修繕が必要な箇所などがないか診断します。

 

米国では多くの住宅でホームインスペクションが行われ、すでに常識となっているそうです。日本でも2018年4月から、中古住宅取引の際にホームインスペクション(住宅診断)の説明が義務化されたことで、その名前を聞く場面も増えてきました。

これからの時代はホームインスペクター(住宅診断士)が、住まいの診断を行うことで、空き家対策、中古市場の活性化が期待されています。

 

また、

「住宅履歴情報」も是非作成しましょう。

住宅がどのようなつくりで、どのような性能があるか、また、建築後にどのような点検、修繕、リフォームが実施されたか等の記録を保存、蓄積したものが「住宅履歴情報」です。

この「住宅履歴情報」があることで、点検がスムーズに進み、不具合の解消やリフォーム時工事の効率化アップ、さらには売却時に建物価格の適正な評価やスムーズな売却が期待できます。

 

「住宅履歴情報」は、いわば「住まいの履歴書」

「履歴書」と聞くと、まず就職活動が頭に浮かびますが、たくさん送られてくる履歴書の中でも、採用担当者は豊かな経歴が丁寧に書かれた履歴書に魅力を感じるものです。それと同じで、わかりやすく丁寧に書かれた「住まいの履歴書」にするためにも、日々の維持管理を心がけましょう。いつか売却するときに、次の人に大切にしてもらえるはずです。

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 一戸建てに必要な修繕資金。資金の準備方法は?

家の管理費
長期的な資金計画がキーワード。20年30年を考えて修繕金を積み立てましょう!

住宅診断(ホームインスペクション)で長期的な修繕計画が把握できたら、必要な経費をどのように準備するのかを考えましょう。

簡単で取り組みやすいのは「積み立て」です。毎月一定額を自動的に積み立てるようにすることで、生活資金と分けてお金を用意することができます。

マイホームを購入するときは、教育資金や老後資金、医療保険などこれからのライフプランを考えるちょうど良い機会。ファイナンシャルプランナーなどプロの力を借りて、長期的な資金計画を立ててみましょう。

 

また、不動産には自宅を担保にリフォーム資金を得る「リバースモーゲージ」や、自宅を売却し資金を得た後、賃貸契約で同じ家に住み続ける「リースバック」など、さまざまな資金調達方法があります。

 

家は大きな買い物であると同時に、大切な資産です。その価値をしっかり見極めて、適切な管理・維持、資金の用意を考えましょう。

「いつか宝くじを当ててど~んと豪邸に建て替える!」という大きな夢は、妄想だけにとどめてくださいね。

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まとめ

家の管理
家のこと、購入から入居後のことまで、長く頼れるプロがいたら安心です

理想的な住まいと丁寧な管理、長期的な修繕計画はセットで。それから資金の準備も忘れずに。考えることは豊富にありますが、家は大きなお金が動く出来事ですから、調べるといろんな方法が出てきて、案外楽しみながら学べます。

不動産の専門知識を豊富に持つエージェントが家探しをサポートするハウスマーケットでは、ご要望に応じてホームインスペクターやファイナンシャルプランナーの紹介も行っています。これからのライフプランも考えて、じっくり相談してくださいね。